一般財団法人神戸マリナーズ厚生会ポートアイランド病院は平成24年3月に開設いたしました。中央市民病院や近隣の急性期病院の後方支援病院として受け入れをさせていただいております。
平成24年開設時に病床212床を頂いてから病床変更や由井病院の移転で212床から介護病床59床増床して現在271床で運営させていただいております。

当院は、「ひかりかがやく心身であれ」、「患者様の立場に立って考えよ」、「責任をもって行動せよ」の理念のもと管理しています。 2019年に病床変更しました。
病棟としては、7北41床「地域包括病棟」・7西南59床「障害者病棟」・7東44床「回復期リハビリテーション病棟」・8階西34床・8階北34床の計212床になります。

2020年10月から8階東南59床を介護医療院としてスタートしました。
2021年6月1日から7南をコロナ病床で立ち上げました。5床で残りを休床で届け出をしております。現在、病棟稼働率は85%から90%を維持してします。 また平成29年1月には訪問看護ステーションを開設しました。 これまで以上に地域に根ざした、地域密着型の医療を提供できるように連携を図っています。又2020年7月にケアプランセンターを立ち上げ地域連携をより濃密にさせていただいております。

ハード面・ソフト面については、H27年病院機能評価3r-G取得、2021年5年後の更新ですがコロナのために延期になり2022年4月に受審査予定です。

看護部教育は、教育担当者を配置しクリニカルラダーで教育しています。年間を通して教育担当者が看護師・看護助手・クラーク・ドクターズクラーク・救命士・歯科衛生士・看護管理者の教育を計画し研修を実施しています。現場においては、教育担当者が中途採用者に不安を抱かせないようにサポートに入ります。離職率は10%前後を目標に、現状は第二新卒までの採用でしたが、今年からは新卒看護師の採用を開始しています。

今後も地域に愛される病院づくりに貢献してまいります。
一般財団病院 神戸マリナーズ厚生会
ポートアイランド病院
統括看護部長 西野 初江
1、患者さまの信頼と満足が得られる、安心と安全な看護を提供します。
2、地域と連携し、急性期から在宅への橋渡しを支援します。
3、専門職業人として質の高い看護を提供するために、常に自己研鑽に努めます。
4、他職種と協働し、働きがいのある職場づくりに努めます。
5、健全な病院経営に参画します。
ポートアイランド病院の教育方針はひかりメデイカルグループのクリニカルラダーで、 看護師、介護士、クラーク、歯科衛生士教育を行っています。病院全体として職員の知識・技術向上を目的に教育・研修会を年間通じて行っています。 興味の持てる実践に役立つ教育・訓練をとの思いから、今年はBLS/PILS講習会を行い週 2回ACLSインストラクターから教育・訓練を受けています。BLS/ACLSを習得する事により急変時の対応がエビデンスに基づいて出来る人材が育っています。今年は約30名誕生する予定です。教育委員会(看護部教育委員会含む)は他の部署と連携を取りながら職員教育進めています。
院内保育所「ひかりの子保育所」では、ポートアイランド病院に勤務される職員のお子様をお預かりしています。
対象は生6ヶ月から小学校3年生までで、24時間保育を実施しています。
また、幼稚園児や小学生の長期休暇中の受け入れも行っています。
詳細につきましては院内保育所のページをご参照ください。
障害者病棟は、パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)・重症筋無力症などの神経難病、脳卒中後遺症・認知症等による重度意識障害、脊椎損傷等による重度障害等により入院療養が必要とされる患者様を対象にした病棟です。病床数59床、看護基準10:1、看護師、准看護師、看護助手が在籍し、患者様、御家族様の信頼と満足が得られる安心安全な看護を提供できるよう、日々研鑽を行っております。
疾患、後遺症により、言葉でのコミュニケーションが困難な患者様であっても、表情や動作から患者様の気持ちを理解できるよう、職員同士で情報交換を行い看護・ケアにつなげていきたいと考えています。
回復期リハビリ病棟は、脳血管疾患 又は 大腿骨頸部骨折等の患者様に対してADLの向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としてリハビリテーションを集中的に行う病棟です。施設基準に沿ってリハビリテーション実施計画書を作成し365日リハビリを実施しています。患者様は、日中は動きやすく着脱しやすい服装に着替えていただき過ごしていただいています。定期的に季節毎のレクレーションを計画し入院生活の楽しみとリハビリの一環として実施しています。看護体制は13:1の基準をとっています。患者様に安心と安全な看護を提供し、チーム医療として多職種と計画的にカンファレンスを実施し、入院期日内に退院していただけるように看護援助を実践しています。
地域包括ケア病棟
地域包括ケア病棟とは手術や検査など急性期治療が終了した患者様で、すぐに自宅や施設へ帰るには不安のある患者様に対して在宅復帰に向けてのリハビリ等で準備を整える為の病棟です。入院加療により症状が改善安定した後、もう少し経過観察や在宅での療養準備が必要な方が入院対象となります。また、在宅で療養しておられる方で介護者の病気等ご家族の事情により介護が困難になった場合や、介護者が日々の介護の疲れを予防する場合等に短期入院できるレスパイト入院も受け入れています。
入院期間は状態に応じ調整しますが、転棟から60日が限度となり在宅復帰支援計画に基づき、主治医・看護師・リハビリテーションスタッフ・医療ソーシャルワーカーなどが協力して効率的に患者様の在宅復帰に向けた準備、相談などを定期的に行っていきます。
退院先としては自宅や介護施設となり、介護施設とは特別養護老人ホーム・サービス付き高齢者住宅・ケアハウス・グループホーム等で、神戸海岸特養ケアセンターも含まれます。入院期間60日に加え在宅復帰率7割以上を基準とする地域包括ケア病棟入院料(2558点)が取れるように調整しています。
チームワークの良い活気ある病棟を目指し患者様が少しでも安心して在宅復帰できるよう退院に向けてのカンファレンス等を行って、他部署との連携を密にしてチーム一丸となって、日々お手伝いができるようにと頑張っています。
療養病棟は、病状の落ち着かれた患者様が療養を目的として入院される病棟です。酸素、吸引、高カロリー輸液など生命維持のための援助や、入浴、食事など日常生活援助等させていただいています。一般病棟では治療が落ち着いたが退院は不安と言う方に次の事を調整していただくところでもあります。後方支援として地域連携を中心に在宅、施設、他の療養病棟など患者様、ご家族様のご希望に沿った援助をさせていただいています。また終末期の方については心のケア、疼痛緩和など看取りの看護をさせていただいています。
現在、内科(循環器/糖尿)、総合診療科、外科、整形外科、装具外来、皮膚科、泌尿器科、心療内科、脳神経外科、発達脳専門外来が開設されています。また、各科診療に加え、救急外来、中央材料室、内視鏡室も担当しています。外来では医師をはじめ、各部署との連携をとり、短い時間でも患者様の状況やニーズを把握し、適切な治療が受けられるようにサポートしています。外来スタッフ一同、患者様に安全で安心して診療・検査を受けて頂けるような看護の提供を目指し、今後もポートアイランド周辺の皆様が気軽にお越しいただけるよう努めていきます。
 
教育体制については、クリニカルラダーによる能力開発、看護学校の現任教員からの基礎教育、現場指導者によるOJTを行っております。
また、当院の教育委員会による定期的な学習会の開催、年に一度テーマを決定した上で各部署による症例検討会を毎月行っており、看護師としての能力の向上に努めております。
クリニカルラダーとは臨床実践能力習熟段階のことを言い、当院ではステップT〜Wに分けられています。
当院では、看護職員が段階を踏んで臨床実践能力を高めていくことを目的にクリニカルラダーを用いた能力の開発に取り組んでいます。 ラダー評価は年に1回、自己評価及び同僚の看護師・看護管理者による他者評価を行います。それらをもとに看護管理者と面接を行います。
ステップT
手順に沿った看護実践ができる
組織の一員として規律を守り行動できる
「看護者の倫理綱領」を理解することができる
臨床看護師育成システムについて理解し、意欲的に取り組むことができる
ステップU
個別性を踏まえた看護実践ができる
自己に割り当てられた役割を実践できる
看護倫理に基づいて行動できる
臨床看護師育成システムに自主的に参加できる
ステップV
看護倫理・根拠に基づいた看護実践ができる
目標達成に向けてリーダーシップが発揮できる
看護倫理上の問題に気づき問題提起できる
積極的・継続的に院内外研修に参加し、自己のキャリア開発を意識した行動ができる
ステップW
創造的な看護実践の展開と実践能力の向上に向け部署内の調整ができる
部署内の課題を明確にして問題解決のために主体的に行動できる
看護倫理問題を明確化し対処行動をとることができる
専門性を追求し自己実現を目指すことができる

クリニカルラダー継続教育体系図
教育目標
ひかりメディカルグループの看護職員として、地域に密着した看護・介護を目的とし、時代の変化の即応した質の高い看護・介護サービスを提供できる看護職員を育成する。
クリニカルラダー継続教育プログラム